おいしくって安全なお話2023年36号(有機農業の現状と、生協の栽培自慢)

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おいしくって安全なお話2023年36号(有機農業の現状と、生協の栽培自慢)

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みなさん野菜や果物を買うとき農薬や化学肥料について気にされますか?価格が高い印象もありますが、日本の有機農業の現状はどうなっているでしょうか?また生協では農薬や化学肥料を減らす取り組みをどのように進めているのかお話しします。

●有機農業はどんな状況?
化学的に合成された肥料や農薬を使用しない有機農業は、日本の農業全体のどのくらいを占めると思いますか?耕地面積で調べてみると、0.6%しかありません(令和2年度農水省調査)。また、日本の農業従事者は高齢化が進んでいます。もちろん、意欲を持った若い方が参入して、さまざまな工夫をしながら農業に取り組まれている例もありますが、やはり多くの生産量を支えているのは高齢者の方です。令和4年の調査では自営農業の方の平均年齢は68.4歳です。
有機農業を行っている人で、取り組みを増やせない・減らしたい…と思う理由としては「人手が足りない」「栽培管理に手間がかかる」が上位に挙げられていて、人手や手間が課題となっています(令和4年農水省報告)。
一方で、有機農業はもちろん、農薬をなるべく減らした農産物の栽培については、消費者の期待は高く、農薬による環境影響を減らす意味でも効果的です。

※有機農業は、化学的に合成された肥料や農薬を使用しない栽培方法ですが、その中で「有機」「オーガニック」と表示できるのは、有機JASの認証を受けた商品だけです。詳しくは34号のおいしくって安全なお話をご覧ください。

●生産者の努力を伝える栽培自慢
私たち生協では、農薬や化学肥料を3割以上減らした「こだわった栽培」を「栽培自慢」のマークを付けて紹介しています(糖度保証の「おいしさ自慢」もあります)。5割以上農薬を減らしたもの、農薬を使わないものも含みます。20年以上前から続けてきている取り組みで、こだわった栽培を行う生産者を応援しています。
「栽培自慢」の農産物は毎年、農薬や肥料の使用方法も含めた栽培計画を提出していただき、生協で確認しています。また、産地点検や定期的な残留農薬検査による品質確認もしており、自信をもってお勧めできる農産物です。農産物のページに産地の様子が紹介されていますので、ぜひご覧ください。

私たち消費者ができることのひとつは、頑張っている産地を応援することです。
栽培自慢商品を積極的に利用して、産地の頑張りを後押ししましょう。

東海コープホームページに「おいしくって、安全なおはなし」のバックナンバーがあります。

東海コープ