おいしくって安全なお話2024年16号(「ネオニコチノイド系農薬」のお話

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おいしくって安全なお話2024年16号(「ネオニコチノイド系農薬」のお話

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ネットを中心に不安情報で目にすることも多いネオニコチノイド系農薬は、農薬(殺虫剤)のグループのひとつで、現在7種類があります。
幅広い害虫に効く、農薬散布者への毒性が低め、などの特性をもつ比較的新しい農薬で、従来から使われてきた農薬が効きにくい場合などにも有効なこともあり、広く使われています。
一方で、食品に残留した場合の人の健康やミツバチへの影響などが懸念される情報があります。今回はこの農薬について科学的な知見を基にした現時点の正確な情報をお知らせします。

●ヒトの健康に対する影響
▶ネオニコチノイド系農薬を与えられたマウスが行動変化を起こした、という実験の結果を基にして、神経への影響を疑う報道があります。
気になる情報ですが、この実験は農薬の安全性評価のために国際的に決められている方法で実施されたものではなく、そのまま人に当てはまるとはいえません。
▶子どもの自閉症が増えた時期とネオニコチノイド系農薬を使用し始めた時期が一致することで関連を疑う報道もありますが、これだけでは原因として特定はできません。

●ミツバチの群れが崩壊する現象の要因であるという報道について
▶ネオニコチノイド系農薬は「殺虫剤」であり、そのいくつかは特にミツバチに毒性が強いことが知られています。実際にミツバチの巣箱に農薬がかかって大量死する事例が報告されていますが、これは農薬の使用上の注意が守られなったことが原因で、海外で話題の「ミツバチの群れが崩壊・失踪してしまう現象」とは違う話です。また、この現象について原因をネオニコチノイド系農薬と特定している国はありません。

この他、食品への残留基準が海外に比べて日本は緩いのでは?という報道もされますが、これはこのコーナーでも何度か取りあげた話題です。人体への安全性は守られるように設定されていて、心配はないことを詳しく書いているので、こちらも合わせてご覧ください。

詳しくはQRコードから→ コメント 2024-03-22 132730.png

実際の残留状況は、使用されていても検査では検出されないか、検出されても基準値の1/10がほとんどです。生協の検査センターでも年間約500件の残留農薬検査でこの状況を確かめています。
今後も、ネオニコチノイド系農薬についての新しい情報に注視して、情報を発信していきます。

コメント 2024-03-22 133314.png東海コープホームページに「おいしくって安全なお話」のバックナンバーがあります。

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