おいしくって安全なお話2024年10号(農薬はどれくらい農作物に残っている?)

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おいしくって安全なお話2024年10号(農薬はどれくらい農作物に残っている?)

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「残留農薬」と聞くと、なんだかよくわからないけれどなんとなく不安…という声を聞くことがあります。農作物に使われた農薬は、一部は葉や茎、果実に付着しますが、大部分は地面に落ちて吸着され、日光や水、土壌微生物等の働きにより分解されていきます。残留農薬とは、それでも農作物に
残った農薬のことです。今回はそんな残留農薬についてのお話です。

●食品中の残留農薬の単位

残留農薬の単位はppm(ピーピーエム)といって、1ppmは100万分の1という割合を表しています。1ppmとは、大型の洗濯機に目薬を1滴たらした
くらいの濃度です。

●2倍は多い?

「基準値の2倍量の農薬が検出されました」と報道しているのを聞いて、心配になる人もいるかもしれません。「基準を超過した」や「基準の〇倍」と
聞くとインパクトがありますが、もともとがとても小さな単位、少ない量なので、過度に心配することはありません。
実際に残っているのは1ppm以下の事がほとんどで、洗濯機に目薬1滴の1/10程度の、ほんの少しの濃度でしかありません。
また残留基準は、毎日食べ続けても健康に影響がないように、かつ安全率をみこんで決められた量です。基準を超過したからといって、直ちに健康に影響が出るわけではありません。

●残留基準を守るために

基準が守られるように農薬の使い方(使用時期や回数など)が決められていて、農家ではそれを守って農薬を使用しています。また、万が一違反があった場合は、商品が出荷できないなどの厳しい罰則があります。農薬は高価なものですし、農家の方も余分に農薬を使用してもメリットはありませんので、必要な分しか使用しません。

●残留農薬の実態

東海コープ商品検査センターでは毎週、農薬検査を実施し、年間では400件以上の検査を実施しています。農産物をひとつ検査すると約250種類の農薬の有無を確認できる検査ですが、2022年度では検査をした農産物のうちの約4割からはひとつも農薬が検出されませんでした。また、農薬が検出された場合でも、そのほとんどが残留基準の1/10以下で、私達の健康には問題ないことがわかります。
このように東海コープでは、取扱っている商品を自分たちの検査センターでしっかり検査しています。

コメント 2024-02-08 102939.png東海コープホームページに「おいしくって安全なお話」のバックナンバーがあります。

東海コープ