おいしくって安全なお話2024年40号『秋に多い植物の誤食による食中毒の話』
秋といえば味覚の秋!おいしい食材が豊富で、食べる楽しみが増える季節です。
秋野菜は夏野菜に比べて水分が少ないので、味が濃く甘みが強くなります。また、秋刀魚(サンマ)、鰍(イナダ)のように、漢字に秋という字がつく魚は秋が旬の魚です。
しかし、この季節に多く発生するのが植物性食中毒、特にキノコによるものです。季節も和らぎ、ハイキングなどに出かけて「あっ!見たことがあるキノコ」と採ってきてしまうと、大変なことが起こってしまいます。
☝食中毒は、細菌によるものだけではありません!
令和5年に発生した食中毒は総件数1,022件で、そのうち植物性自然毒によるものは44件です。原因食品としては「イヌサフランをギョウジャニンニクやニンニクと間違えた」「スイセンをニラと間違えた」などと、キノコの誤食によるものでした。
☝特にキノコの誤食による食中毒に注意しましょう
厚生労働省からも注意喚起が出されており、毎年、植物の誤食による食中毒事故が発生しています。特に、キノコの誤食は、命にかかわる場合があります。 令和5年で死亡事故が4件起きていますが、1件はドクツルタケの誤食によるものです。
毎年のように秋に増えるキノコの誤食による食中毒は、岐阜県、愛知県、三重県においても発生しています。食用キノコだと確実に判断できない場合は、「採らない!食べない!」ようにしなければいけません。
「自分は大丈夫」と思わずに、食用にそっくりな植物やきのこ類は、間違いなく食用だと判断できない限り「採らない!食べない!」、そして「売らない!」「人にあげない!」ことが重要です。
東海コープホームページに「おいしくって安全なお話」のバックナンバーがあります。
東海コープ