三河せいきょう牛乳 中央製乳株式会社
私たちの食生活に欠かせない牛乳。酪農家が心をこめて世話をしている乳牛から搾った生乳を、安全な状態で製品にするのが、牛乳屋さんの仕事です。「三河せいきょう牛乳」を作る中央製乳の新工場(2015年6月より稼働)には配管が張り巡らされ、その中を通って牛乳ができあがっていました。
安心して飲める牛乳を作るために、工場で行われている取り組みをレポートします。
※今回ご紹介するのは、コープあいちでお届けしている商品です。
組合員のこれいいね!
コープの牛乳は甘くて濃くてすごくおいしい。毎回カスピ海ヨーグルトを作っています。コープの牛乳で作るとすごくおいしくできます。
組合員のこれいいね!
夫にせいきょう牛乳を温めて出したら「おいしい牛乳だなあ」って言っていましたよ。
組合員のこれいいね!
息子が3人いた夏は10本買って、担当の方に「間違っていませんか?」と言われたこともあります。
中央製乳株式会社は…
「 三河せいきょう牛乳」を始めとして、「せいきょう甘さひかえめヨーグルト」「コープバター」を作っている豊橋の乳業メーカー。三河・知多・名古屋の一部の学校給食用の牛乳も作っています。その数1日24万本。
三河せいきょう牛乳は、指定した酪農家(田原市、豊橋市)の生乳のみを使っています。地元の生乳を使用しているため、鮮度のよい牛乳をお届けできます。牛乳をたくさん飲んでください。そして、みなさんと一緒に酪農家を応援していきたいです。
食フェスタや地域の学習会に参加した際は、ぜひお声を掛けてくださいね。
販売第1部販売課 課長
村松 基(むらまつ もとい)さん
生乳の受け入れ
1)入荷
酪農家数軒分の生乳を集めたタンクローリーが入荷口にやってきます。
2)品質点検
入荷された生乳を、一部抜き取って検査室で検査します。
①温度が10℃以下に保たれているか
②成分が基準に適合しているか
③風味に異常はないか
以上3点をチェックし、問題なければ工場内に受け入れます。
生乳の加工
清浄化・分離室
3)遠心分離機でチリやほこりをとる
殺菌・サージタンク室
4)ホモゲナイズ
脂肪球を均一化して飲みやすくします。
5)生乳の殺菌
生乳のおいしさや成分を損なわないように徐々に温度を上げていき、130℃で2秒殺菌します。
しっかり殺菌できたかどうかは、殺菌温度をきちんと保てたかどうかで判断します。牛乳を作る上で、安全性を維持するために一番大事な工程です。
中央製乳株式会社 製造第1部製造第1課 課長(取材時)
鈴木 庸二(すずき ようじ)さん
製造機械の殺菌と点検
殺菌
1)蒸気で殺菌
牛乳が流れるところにはすべて高温の蒸気を流して殺菌します。30~60分しっかり時間をかけます。
開放された管の口から出た湯気がたちこめています。
管の温度を測る。
蒸気が通る管の温度を測って94℃以上あれば、内部が充分高温になり殺菌できています。
2)殺菌した冷却水を流して配管の温度を下げる
3)製造ラインの最終準備
パック詰めするノズルなど、充填機の中はくまなくアルコール消毒。
消毒しながら、機器が確実に接合されているかも確認します。
みなさんの口に入るものだから責任ある仕事です。一つひとつの作業に神経を使いますね。機器に触るときは、そのたびに手を消毒します。
中央製乳株式会社 製造第1部製造第1課 充填担当
長神 辰則(ながみ たつのり)さん
点検
パックに詰めるための点検に次ぐ点検
- パックのテスト
青色染色液を入れ、パックがしっかり接着されてもれないかを調べます。
- テストで流した牛乳の味や匂いの点検。
- 異物や、洗浄に使った水などが牛乳に混ざっていないか点検。
- ラインの金属探知機を通す。
- 検査室で、テストでパックした牛乳の品温、成分、風味などを検査。
これらのチェックがOKになってやっと牛乳はパック詰めされます。
牛乳のパック詰め
賞味期限と製造年月日の印字を確認します。
製造機械の洗浄
自動洗浄
配管の中を薬剤入りの温水が流れます。
内部の薬剤が見える。
部品を分解して徹底的に手洗い
デリケートなパック詰めの機械は分解して人が洗います。
コンベアの裏も塩素系の洗剤で。カビの予防にもなります。
機械の内側も外側も手洗い。
自動洗浄機を導入する前は、全て分解して洗浄していました。充てんラインでは自動洗浄は補助で、やっぱり大切なのは人の眼で見て洗浄することです。毎日労働時間の3分の1は洗浄の作業をしています。
鈴木(すずき)さん
みんなが意識を持ってリスクを抑えることが大切だと思います。外部の方のアドバイスも受けながら、新しい工場の状態をキープしていきたいです。
中央製乳株式会社 製造第1部製造第1課 課長補佐
高和 整(こうわ せい)さん
三河せいきょう牛乳は、指定した酪農家(田原市、豊橋市)の生乳のみを使っています。地元の生乳を使用しているため、鮮度のよい牛乳をお届けできます。牛乳をたくさん飲んでください。そして、みなさんと一緒に酪農家を応援していきたいです。
食フェスタや地域の学習会に参加した際は、ぜひお声を掛けてくださいね。
中央製乳株式会社 販売第1部販売課 課長
村松 基(むらまつ もとい)さん
コープあいち「ウィズコープ」2016年1月下旬号より
2018.06.14