おいしくって安全なお話2025年9号(容器がへこんでいて穴があいている。缶が変形している。「飲料の缶容器のお話」)
9号_容器がへこんでいて穴があいている。缶が変形している。「飲料の缶容器のお話」.pdf
「あれ?缶に穴があいてビールが減っている…?」
「こっちは缶の底がふくらんでいるわ」
アルミ缶は、非常にデリケートです。製缶技術の進歩や省エネ・省資源への取り組みから、飲料に使用しているアルミ缶の厚さは薄い部分で約0.1mmとコピー用紙1枚分くらいとなっています。(右下の写真)
そのため、硬いものや角張ったものが当たったり、押し付けられたり、箱の中に小石が入ったりすると、缶に小さな穴や亀裂、へこみが発生する
場合があります。また缶や箱ごと衝撃が加わった場合、缶底がふくらむことや飲み口の溝が開くことがあります。
POINT やさしい取り扱いが重要
・外箱や缶を落としたり衝突などの衝撃を与えないようにしましょう。
・先のとがったものや硬いものなどが缶に当たらないように保存しましょう。
・持ち運ぶときも、ていねいに扱いましょう。
豆知識 飲料缶には、陽圧缶と陰圧缶があります
・陽圧缶:内圧が高い缶をいいます。炭酸飲料やビールなどの炭酸ガスによって内側から圧力がかかります。外気圧より缶の内圧が高いため、缶の厚さが薄くても強度の保持ができます。
・陰圧缶:内圧が低い缶をいいます。製造過程で熱いまま缶に入れられて温度が下がると内圧が下がります。そのため、外気圧でへこまないようにアルミより強度の高いスチール缶が使用されます。また一般的に陽圧缶よりも缶の厚みがあります。
陽圧缶、陰圧缶の簡単な見分け方
・缶の底が丸くへこんだドーム状をしているものは陽圧缶、平らなものは陰圧缶です。
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