ウィズコープ12月号 「細江みかん」取材こぼれ話
ウィズコープ12月号vol.306
いいモノ いいコト いいトコロ ~細江みかん 取材こぼれ話
「ウィズコープ」12月号掲載の、コープあいちこだわり商品の “つくりての思い” をお伝えするコーナー、「いいモノ いいコト いいトコロ」、 今月は、農事組合法人 細江農産物供給センターの「細江みかん」を特集しました。コープあいちの前身、めいきん生協・みかわ市民生協の発足当時からのお付き合いがある細江農産物供給センター。当時、生産・出荷・価格・利用方法について、消費者と生産者が納得のいくまで話し合いをして決めていく、そんな「産直」をめざしました。いろいろな問題や困難も、試行錯誤しながら取り組み、今も昔も「安心でおいしいみかんを届けたい」と願う生産者のみなさんが育てたみかんです。ぜひご活用ください。
Webサイトでは、本誌に掲載できなかった、取材こぼれ話を掲載します。
こぼれ話
みかんが生(な)るまで
みかんは苗木を植えてから、3年ほどで花が咲きますが、実が生るのは5年くらいから。最初は木を育てるのにエネルギーを使うので、実まで力が行かないのだそう。10年から15年くらいすると落ち着いて、味のよいみかんが収穫できるようになるそうです。みかんの木の寿命は、100年以上のものもありますが、平均30年から40年とのこと。その間、おいしいみかんを作り続けてくれます。
美容と健康の味方
みかんには多くのビタミンCが含まれています。ビタミンCは免疫力を高め細菌やウイルスなどへの抵抗力をつける働きがあり、風邪などの病気予防の効果が期待できます。風邪が流行する季節には毎日でも食べたい果物です。ビタミンCには、シミ・そばかすのもととなるメラニン色素の原因「チロシン」を生成する酵素である「チロシナーゼ」を抑える働きがあり、メラニン色素の沈着を防ぐことが期待されています。
また、みかんの橙色の色素である「βークリプトキサンチン」には、骨の健康維持の効果が期待でき、機能性表示食品として販売されてきています。
【コープあいち 子育て情報サイト「ほこフレ!」より】
みかんの白い筋、取る?取らない?
果肉や果汁だけでなく、皮や内皮にも薬効が豊富に含まれていて、特にビタミンPと呼ばれる「ヘスピリジン」は皮や筋、内皮に多く含まれているので、丸ごと食べるのがおすすめです。
みかんの白い筋(アルベド)には、食物繊維やヘスピリジンが豊富に含まれています。ヘスピリジンには、壊れやすいビタミンC を安定させる効果があります。
それでもやっぱり白い筋は苦手…という方に、ちょっとしたアドバイス。みかんの皮はどこからむきますか?おしりからむくとむきやすいので、そこからむく方が多いのでは?みかんはヘタからむくと、白い筋がきれいに取れますよ。
風邪のひき始めには焼きみかん
生食するとビタミンCを十分に取ることができる一方、加熱すると血行促進や冷え性予防に有効に働きます。風邪をひいたかなと思ったら、みかんを洗って水気を拭き、丸ごと焼き網に乗せて弱火で焼きます。時々転がしながら、皮がほぼ黒くなるまでじっくり焼くのがコツです。このまま食べてもいいのですが、熱い果汁を搾り、そこにしょうが汁を少量加えて飲むとさらに効果的です。体が温まり、発汗してきます。風邪のひき始めにお試しください。
みかんの皮、捨てないで
みなさん、「陳皮(チンピ)」ってご存知ですか?みかんの皮を乾燥させた漢方の生薬※です。一般的的には薬味として使われていて、みなさんの家にもきっとある、七味唐辛子にも入っています。この陳皮、自宅でも簡単に作ることができます。今回、生産者の渥美さんが「おすすめです」と教えてくれました。
①みかんを食べる前に、汚れを洗い流す。
②食べたら、皮のヘタを取り、裏表面ともしっかり乾燥させる。
③ミキサーなどで粉砕し、薬味やお茶として使う。
みかんの皮を乾燥させて、お風呂に入れることはありますが、みかんをたくさん食べるこの季節、ぜひ、自家製陳皮にも挑戦してみては?
※漢方薬として利用される陳皮は、「1年以上陰干しで乾燥させたヘスピリジン4.0%以上含むもの」です
ご協力いただいた、細江農産物供給センターのWebサイトはこちら
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