【意見表明】ALPS処理水海洋放出開始に関して
ALPS処理水の海洋放出開始に関して
生活協同組合コープあいち
東京電力福島第一原発の処理水(ALPS処理水)の海洋への放出が2023年8月24日より始まりました。この件について生活協同組合コープあいちは以下のように考えます。
一、今回のALPS処理水の放出に関して、政府・東電が定められた排出基準を守り、放射性物質の検査・モニタリング調査を行うことで、福島県沖の海産物に安全上の問題は生じないと判断し、福島県産を含む国産の海産物および農産物の取り扱いはこれまでどおり変わらずに続けていきます。
一、一方で処理水の海洋放出については、「関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない」と文書で示されていた経過もあり、地元関係者の理解が不十分な中で始められたことは遺憾に思います。
一、ALPS処理水の海洋放出は今後30年続くともいわれており、政府と東京電力には、排出基準を厳格に守ることや、排出後の一定期間も必要な放射性物質の検査・モニタリング調査の実施を通じて安全性を保障することが、最も守っていただきたいことです。
一、同時に、国民や地元関係者や海外諸国に対しては、必要な情報公開を積極的に行い、また十分なコミュニケーションを行って、理解を広げる努力を最大限に行い、特に風評被害対策についても機敏に行動し、もしそのような事態があれば風評被害の解消と十分な補償がなされるべきと考えます。
一、ALPS処理水の放出は組合員、県民にとっても大きな関心事であり、放出による安全性確保と情報公開、風評被害等について、コープあいちは引き続き注視していきます。
一、原子力発電は、未だ安全性への懸念や放射性廃棄物の最終処分について解決の見通しが立っておらず、改めて政府に対して、原発に依存しない再生可能エネルギーを中心としたエネルギー政策への転換を求めます。
意見表明の全文はこちら.pdf(125KB)
コープあいち