ウィズコープ12月号 「ブラックタイガーえび」 Web限定レシピ・取材こぼれ話
ウィズコープ12月号vol.282
いいモノ いいコト いいトコロ ~ブラックタイガーえび~ Web限定レシピ&取材こぼれ話
みなさん、「ウィズコープ」12月号は読んでいただけましたか? コープあいちこだわり商品の “つくりての思い” をお伝えするコーナー、「いいモノ いいコト いいトコロ」は、丸千水産株式会社の「ブラックタイガーえび」を特集しました。 環境に配慮した”粗放養殖”で育った、大きくてプリップリなおいしいえび。人気の商品です。
利用することで環境を守る活動に参加できる「コープの森づくり」商品でもある「ブラックタイガーえび」をぜひご活用ください。みんなで一緒に、エシカルなお買い物をしませんか?
Webサイトでは、誌面でご紹介できなかったレシピ3点と、取材のこぼれ話を掲載します。
Web限定レシピ
【レシピ提供:東海コープ事業連合】
【レシピ提供:日本食糧新聞社 山本 理江(やまもと まさえ)さん】
こぼれ話
コロナ禍、顔の見えるお付き合いで… 
今回のコロナ禍では家内食が増え、生協だけでなく一般的にえびの需要が増えたそうです。しかし、船の往来が減ったことでブラックタイガーえびを運ぶコンテナも流通が滞る事態となり、コンテナの余剰がなくなってしまいました。現地では、えびを十分に供給する準備ができても、日本に運べないという事態が起こったのです。
丸千水産では、マングローブの植樹活動など現地との交流を盛んに行ってきました。今回のこの窮地を、交流で生まれた強いパイプで乗り切ることができました。コンテナを優先的に回してもらうことで、他の流通よりも早く動かすことができたのです。物の取引だけでなく、顔の見えるお付き合いがとても大切だと実感した出来事でした。
えび養殖がもたらしたもの
「マングローブを伐採してえびを育ててるんだよね」「えびの養殖は環境を破壊しているから、私は食べないわ」組合員のこの思いをどう受け止め、自分たちにできることは何かを考えていたとき、現地のえび加工会社が、行政と国際環境保護機構(WWF)と共に立ち上げたプロジェクトに参加することにしました。
インドネシアでは無計画に養殖池を拡大してきたことで、その土地本来の自然の豊かさが失われつつあることが問題になり、また、マングローブの減少に伴い、暴風や高波などの悪天候による被害も深刻化。地域の人々の生活やエビ養殖にも影響が及んでいました。
マングローブの植樹の先に
組合員のみなさんの利用で植樹されたマングローブも、現在は5万本まで増えました。近年では、土壌がきれいになり、動物や干潟の魚が戻るなど、自然の生態系が回復してきているそうです。自然の地形を生かした養殖池で、自生するプランクトンを餌に育てる粗放養殖。潮が満潮になるたびに池の水が入れ替えられ、水質も良好なため豊富な餌に恵まれ、ストレスのないブラックタイガーえびが育ちます。マングローブの植樹は、えび養殖の改善を通じて、生態系の保全と地域住民の持続可能な生計の確立をめざす取り組みなのです。
(参考資料:WWFジャパンWebサイト)
ご協力いただいた、丸千水産株式会社のWebサイトは こちら
ウィズコープ12月号 vol.281 ~いいモノ いいコト いいトコロ~
「ブラックタイガーえび」の記事は こちら
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