暮らしに役立つ検査
麦茶編
皆さんは、麦茶を作る時は煮出しますか?水出しをしますか?作った麦茶は、どれくらいご家庭で保存していますか? 検査センターで麦茶の保存の実験をしてみました。
麦茶の作り方
- 水出し
- 1Lの水に2時間
- 煮出し
- 1.5Lのお湯を沸騰、弱火で3分煮出し後1時間やかんごと流水で冷やす
保存の温度
冷蔵庫での保存を想定して:10℃
常温での保存を想定して:25℃
実験① 検査センターにあるプラスチックの麦茶用容器で保存
煮出し、水出しともに25度の保存では翌々日で約10万~100万個/gまで菌が増加しました。10℃保存では、4日目で約1万程度でした。 真菌(カビや酵母のこと)も増加していました。最後の方では、目にみえてカビも浮遊していました。
実験② 無菌にしたビーカー(ガラス容器)に保存
実験①で差がみられなかったのは容器が汚れていたのが原因だと思われたので、今回は保存容器に無菌にしたビーカーを使いました。 その結果2週間たっても水出しにしても煮出しにしても何もでないという結果でした。
2回の実験から、煮出しをするにしても水出しをするにしても、そもそも保存するものに汚れが残っていては良くないようです。検査センターにあったプラスチックの容器は古く、使い込んだものでした。
家庭で滅菌したものを使うのは難しいと思いますが、汚れが残りやすい注ぎ口を定期的に殺菌したり、ガラスの容器を使用して、いれる前に熱湯で一度殺菌したりした方が良さそうです。冷蔵保存はもちろん、作ったらなるべく早く消費しましょう。