おいしくって安全なおはなし

「ネオニコチノイド系農薬」のお話

ネオニコチノイド系農薬は、農薬(殺虫剤)のグループのひとつです。

幅広い害虫に効く、農薬散布者への毒性が低め、などの特性をもつ比較的新しい農薬で、従来からの農薬が効きにくい場合などにも有効なこともあり、広く使われています。一方で、人の健康やミツバチへの影響などについてさまざまな情報が発信されています。

ヒトの健康に対する影響

●ネオニコチノイド系農薬を与えられたマウスで行動変化見られたことから神経への影響を指摘する報道があります。気になる情報ですが、この実験は農薬の安全性評価のために国際的に決められている方法で実施されたものではなく、人に当てはまるかどうかは慎重に受け取る必要があります。

●また、子どもの自閉症が増えた時期とネオニコチノイド系農薬を使用し始めた時期が一致することで関連を指摘する情報もありますが、時期の一致だけで因果関係を示すことはできず、原因を判断することはできません。

ミツバチの群れが崩壊する現象の要因であるという情報について

●ネオニコチノイド系農薬は「殺虫剤」であり、その一部はミツバチに影響が大きいことが知られています。実際にミツバチの巣箱に農薬がかかって大量死する事例が報告されていますが、これは農薬の使用上の注意が守られなったことが原因です。海外で問題となったミツバチの群れの崩壊・失踪現象については、病気、ダニ、餌不足、環境変化など複数の要因が指摘されており、原因は特定されていません。

食品への残留は大丈夫?

食品への残留基準についても、「海外に比べて日本の基準は緩い」といった情報を見かけることがあります。しかし、残留基準値はさまざまな食品を食べた場合でも安全性の指標であるADIを超えないよう設定されています

「日本の農薬の残留基準値は海外より緩いって本当?」

また実際の残留状況は、使用されていても検査では検出されないか、検出されても基準値の1/10がほとんどです。東海コープ商品検査センターの残留農薬検査でこの状況を確かめています。

ネオニコチノイド系農薬については、現在もさまざまな研究が行われています。新しい知見を確認しながら、今後も状況を注視していきます。