おいしくって安全なおはなし

農薬や食品添加物を摂ったら体内で蓄積されますか?

私たち消費者にとって関心の高い食品中の残留農薬や食品添加物は、生活していく中ですべて排除するのは難しいのが現状です。残留農薬や食品添加物を摂ると、体内でたまっていってしまうのでは、と心配する声もあります。

過去に安全性が問題となった農薬について

1970年頃に使用されていた農薬が、生物濃縮(体内に蓄積される性質により、食物連鎖の上位ほど濃度が高くなること)や環境への残留性が高いことなどから問題となりました。このことは社会でも大きく取り上げられたため、「農薬はいつまでも残りやすい」という印象を持つ方もいるかもしれません。

その後、このような農薬は世界的に製造や使用が禁止され、現在は使用されていません。

現在は体内に蓄積される農薬は使用できません

では、現在使用されている農薬はどうなのでしょうか。

農薬は、国が認めたものだけが使用できます。今の日本では、農薬の使用が認められる際に、食品安全委員会(化学物質の安全性を評価する専門家が集まった機関)が個々の農薬について安全性を確認しています。その際には、さまざまな試験結果をもとに評価が行われますが、その一つとして「体内でどのように代謝・排泄されるか」も確認されています。農薬が体内に入ると、そのまま排泄される場合もありますが、吸収された場合でも主に肝臓で代謝され、胆汁や尿などとともに排泄されます。評価の結果、体内への蓄積性が懸念される場合には、その農薬の使用が許可されることはありません。

こうした安全性評価は、食品添加物についても行われています。国内だけでなく海外でも蓄積性が懸念される化学物質への規制も進められています。

現在通常の食生活の中で摂取する農薬や食品添加物が体内に蓄積していくのではないかと、過度に心配する必要はありません。