乳化剤とは?食品に使われる理由
食品表示をみて多くの加工食品で「乳化剤」の表示があり、たくさん使われているのでは?と心配に思うという声をお聞きすることがあります。「乳化剤」には、どんな役割があるのでしょうか。
「乳化とは」
乳化とは水と油のように本来はまじりあわないものが、混じり合うことです。例えばドレッシングの材料は油とお酢で、そのままでは混ざりませんが、よく振ると一時的に混じり合います。この状態が「乳化」です。しかし、ドレッシングはしばらくすればまた水と油に分離してしまいます。分離しないよう、「乳化した状態」を保つために使用される添加物のことを「乳化剤」と言います。
「いろいろな食品に使用される理由は?」
本来交じり合わないものを混じり合わせるという特性を生かし、様々な目的で使用されます。こうした特性はマーガリンやアイスクリームなどの加工に使われたり、ケーキなどには生地に空気を抱き込ませ、ふわっとした食感に仕上けるために使用されます。また、缶コーヒーに入っている乳成分をうまく分散させるためにも活用されるなど、加工食品の品質を安定させる役割で幅広く使用されています。
「私たちの健康に影響は?」
様々なものに使用されていて、乳化剤を摂りすぎているのでは?と心配になるかもしれません。乳化剤を含む食品添加物は、その成分ごとに安全性が評価され、健康への影響がないよう使用基準などが定められたうえで使用が認められています。また国では、食品添加物の摂取量調査も行われており、乳化剤についても現在の使用状況で健康への影響はないと評価されています。
マヨネーズにおける卵の役割
実は、乳化剤の働きは食品添加物だけが持つ特別なものではありません。マヨネーズでは卵に含まれる成分が乳化剤の役割を果たしています。酢と油だけでは混ざりませんが、卵が加わることで分離しにくくなり、なめらかな状態を保つことができます。