おいしくって安全なおはなし

食品添加物の安全性はどう確認される?保存料を例に解説

食品添加物は、食品表示で目にする機会が多い一方で、その役割や安全性について詳しく知らないという方もいるかもしれません。ここでは、よく話題にのぼる「保存料」を例に、その安全性や実際の摂取量について紹介します。

保存料ってなに?

保存料は、食品が腐ったり品質が劣化したりするのを防ぐために使われる食品添加物です。細菌の増殖を抑えることで、食品を長持ちさせる働きがあります。ただし、殺菌作用はなく、保存状態が悪ければ期限内であっても品質が損なわれることがあります。

安全性はどう確かめられているの?

食品添加物を使用する際には、国が定めた厳格なルールを守る必要があります。これらのルールは、各添加物ごとに科学的な安全性評価に基づいて定められています。たとえば保存料の一つである「ソルビン酸」は、さまざまな試験によって健康への影響が調べられ、その結果をもとに専門家が評価を行います。そしてその評価をもとに「一日摂取許容量(ADI)」が設定されます。

ADIとは、「人が一生涯にわたり毎日摂取し続けても健康への悪影響がないと考えられる1日当たりの量」です。このADIを超えることがないように、食品添加物には使用できる食品の種類や使用量の上限が国の基準で定められています。

実際にどれくらい摂っているの?

近年では、冷蔵・冷凍技術や衛生管理の進歩により、保存料に頼らずに食品の安全性を保つ技術も発展しています。これにより、保存料の使用量を抑える取り組みも進められています。令和5年の国の調査によると、ソルビン酸の摂取量はADIのわずか0.2%と、非常に低い水準に抑えられています。私たちが日常の食事から摂取している量は、健康への影響がないと考えられている範囲を大きく下回っています。

保存料をはじめとする食品添加物は、科学的な安全性評価に基づいて使用基準が定められています。食品添加物について正しく知ることは、食品を選ぶ際の参考になります。