おいしくって安全なおはなし

有機栽培ってどんなもの? ~「無農薬」と表示しない理由~

ちょっと特別に感じる「有機栽培」の表示。有機栽培の農産物って、どんなものでしょうか。

「有機栽培」の農産物は、「化学的に合成された肥料及び農薬の使用をせず、土壌の力を発揮させ、環境に配慮した栽培を行っている農場」で収穫された農産物のことをいいます。実際に表示するには、その栽培方法を確認する第三者機関の認証が必要で、合格するのには「有機栽培をしていない農場から一定の距離が離れていること」とか「その農産物の栽培前にも3年間その農場が農薬を使用していないこと」などの細かい取り決めがあります。

無農薬とは表示できないの?

有機栽培が化学合成農薬を使用せずに栽培しているのなら、「無農薬栽培」と書いてくれたらわかりやすいのに・・・、と感じるかもしれません。無農薬栽培と聞くと「土壌に残った農薬や周辺から飛散した農薬を含めた、一切の農薬を含まない農産物」と受け取る可能性があるため、「無農薬栽培」の表示は20年ほど前から禁止されています。

また農薬は、産地で正しく使用している限りは、食品に残留しても安全なように管理されているため、「農薬を使わないことこそが安全」とイメージされることも誤解につながります。

努力して栽培している生産者を応援しましょう!

高温多湿な日本は、害虫や病原菌の影響を受けやすく、その防除のために農薬が使われる場合があります。日本の耕作面積のうち、有機栽培は1%未満という調査からも、農薬を使わない栽培には多くの労力を伴うことがわかります。虫や病気の害を受けやすい農産物は、被害が出てしまうと全滅して、農産物の生産に大きく影響する場合もあります。

そんな中でも有機栽培に挑戦している生産者の皆さんは、化学合成された農薬や肥料に頼らずに土つくりや栽培方法を工夫し、環境にも配慮して、より良い農産物を生産しようと努力されています。日本全体でも、将来にわたって安定的に食料を供給できる取り組みを進めており、その一つとして有機栽培の拡大に期待が寄せられています。私たちが有機栽培農産物を選ぶことは、こうした取り組みを支えることにもつながります。

「有機」「オーガニック」や「有機JASマーク」(↓)が目印です。