輸入食品は怖い?
2023年6月4週(26号)
輸入時対策
- 輸入前の事前相談・指導があります。輸入食品監視指導計画に基づいて、国がモニタリング検査を実施します。 輸出国の情報により、違反の可能性が高い食品等は、輸入者に検査実施を命じます(検査命令)。
- 違反の可能性の高い特定の国、食品は一律に輸入禁止する包括的輸入禁止措置がとられます。 また違反を繰り返す輸入者は、営業禁止又は停止の処分があります。
輸出国対策
- 食品によっては、輸入の際に衛生証明書の添付が必要なものがあります。違反の可能性が高いものについて、 二国間協議で原因究明、対策を要請します。輸出が多い国、違反事例が多い国の情報収集、現地調査を実施します。
- 輸出国への日本の食品衛生管理規制・監視指導の情報提供、検査技術の向上などの技術協力を行っています。
国内で流通しているものは
国内で流通している食品は、輸入品も国産品も同じ基準が適用され安全性は同じです。また基準は「超過したら危険」というものではなく、管理するための目安として設定されています。
例えば、令和3年度で中国から輸入された食品については、約89万件の輸入届出件数に対して194件の食品衛生法違反があり、違反率は0.02%でした(全輸出国での違反率は0.03%なので中国が高いわけではありません)。これは輸入食品が危険ということではなく、危険なものが流通しないようにチェックされているという事です。
参考:厚生労働省「輸入食品監視業務FAQ」