おいしくって安全なおはなし

食品添加物ってなんだろう

2022年2月4週(8号)

食品添加物と聞いて、どんなイメージをお持ちですか?今回はとても身近なのに意外と知られていない食品添加物についてお伝えします。

食品添加物の目的

食べ物を加工したり、細菌から守ったり、味・色・香りなどを付けたり、栄養を補強したりする目的で、食品を製造するときに使用されるものを食品添加物と呼びます。それぞれ用途に応じて保存料、着色料、乳化剤などと書かれていることもあります。

どこで確認できるの?

食品のパッケージの表示では、下表の「▲▲▲」の部分に表示されているものが食品添加物にあたります。

食品添加物の安全性は?

現在、食品添加物は適切に使えば安全だと認められているものしか使われていません。
ここで気を付けたいのが、食べ物が安全かどうかは天然なのか人工なのかに関わりなく、食べる量によって決まるということです。
例えば、いつも使うお醤油でも、1Lボトルを一気に飲み干してしまったら食塩の摂りすぎで致死量になる可能性があります。でも普通はそんなことしませんよね。食品添加物でも同じことで、生活の中ではありえない量を食べない限り、健康に影響が出ることはないといえます。いろいろな食材をまんべんなく食べることが大切です。

一方で、製造者が食品添加物を適切に使っているかどうかを買う側が判断するのは難しいですよね。生協では、製造者に商品一つひとつの設計図にあたる商品仕様書の提出を求め、食品添加物が正しく表示されているか、さらに生協独自の食品添加物の基準(不使用添加物・使用制限添加物)と照らしあわせてチェックしています。

食の安全は生協がつくりあげました

食の安全が法的に整備され、世の中の食品の安全レベルは向上しました。これは行政として食品添加物を評価したり、規制したりする仕組みが整備されておらず、食の安全に不安があった時代に、食の安全を呼びかけ、法律整備を実現させた生協の組合員さんの働きかけがあったからこそです。