カンピロバクター食中毒にご注意を!!
2019年5月3週(20号)カンピロバクターは、国内でもっとも多い発症事例の報告がある食中毒の原因菌です。一年を通じて発生していますが、今からの時期が特に多く発症しています。
カンピロバクターは、ニワトリや牛、豚などの腸管内に生息しています。加熱しないままの食品や、加熱が不十分な食肉(特に鶏肉)やレバー(鶏・豚)などの臓器を食べることで人に感染します。 また、犬や猫などのペットもカンピロバクターを保菌していることがあり、ペットの糞などを処理した後の手洗いを十分にせずに調理をする事で感染することもあります。
カンピロバクターは比較的少ない菌数(数百個程度)の摂取でも食中毒を発症することがあります。 発症すると発熱、倦怠感、頭痛、吐き気、腹痛、下痢、血便などの症状を起こします。 カンピロバクター食中毒での死亡率は低いですが、まれに感染後に神経疾患であるギラン・バレー症候群(手足のしびれ、顔面麻痺、重篤になると四肢麻痺などの後遺症、さらに呼吸疾患で死亡)を発症することもあるので注意が必要です。
カンピロバクター食中毒の被害にならない為に!
- しっかり加熱されたものを食べましょう
カンピロバクターは冷蔵または冷凍温度下でも長期間生存し続けますが、75℃以上で1分以上加熱(中まで食肉の色が変わるのが目安)することにより死滅します。 - 常にきれいな状態で調理しましょう
料理の前には手をしっかり洗いましょう。包丁やまな板などの調理器具も、生肉の調理後は都度しっかり洗いましょう。 - 二次汚染に注意しましょう
生肉をつかんだ箸や、焼いた肉や生で食べる物をトングで一緒に取らないようにしましょう。
こんな場面で特に注意!!
- 鶏わさ(鶏の刺身)や鶏たたきのあるお店
(生では食べない。「新鮮」だからといって「安心」ではない) - バーベキュー
- 自分たちで焼く焼肉屋さん
カンピロバクター食中毒も一般的な食中毒予防の三原則
「つけない」「増やさない」「殺菌」が有効です。これらの徹底でカンピロバクターによる食中毒を防ぎましょう。