年末年始のお食事は窒息事故にご注意ください
2019年1月2週(2号)食品で、年間4000人ほどの死者を出すもの、といったらとても恐ろしいもののように感じますね。この数字、日本で一年間にのどに食品を詰まらせて亡くなる方の数です。
どの年代でも起こる可能性がありますが、特に小さい子やお年寄りには注意が必要です。お正月のハレの食事で、悲しい事故が起こらないように気をつけましょう。
小さなお子さんは食べ方に気をつけましょう
赤ちゃんや小さな子は、歯がはえそろっていなくて食べ物をよく噛めない、また食べる時に遊んだり泣いたりするなど食べることに集中できないことが事故につながる原因です。
14歳以下での事故件数を年代別の割合でみると、6歳までで80%以上、特に0~1歳で半数以上を占めています。この年代のお子さんは、特に注意が必要です。
- <小さなお子さんへの注意>
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- 食品を小さく切り、食べやすい大きさにして与えましょう。特にあめやこんにゃくゼリーなど、のどに詰まりやすい食品は大きさに注意しましょう。
- ピーナッツなどのかたい豆類は、誤って気管支に入りやすいそうです。3歳ごろまでは食べさせないでください。
- 遊びながら、歩きながら、寝ころんだまま食品を食べさせないようにしましょう。
- 食品を口に入れたまま話したり、何かをしながら食事をしたりさせないようにしましょう。
お年寄りはねばり気のある食品にご注意
食べ物をかんだり、飲み込んだりする力が弱くなっているお年寄りは、ご飯やパン、もちなどでの窒息が多いことが特徴です。 口の中が乾燥しないように、お茶や水などで口の中を湿らせて、水分を取りながら食べることも大切です。
- <高齢者の方への注意>
- だ液の分泌が少なく、噛む機能が低下してくるため、ご飯やもち以外にも以下のような食品に注意が必要です。
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- 加熱してもやわらかくなりにくいもの(いかやたこ、キノコ類など)
- かたいもの(ナッツなど)
- 厚みのないもの(のりやレタスなど)
- パサパサしたもの(パン、ふかしイモなど)
- 繊維が強いもの(青菜類など)
のどに物が詰まった時の対処法<日本医師会HPより>
http://www.med.or.jp/99/kido.html